本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
あ、そうそう、
アカデミー賞の話だよ。
俺、今回のアカデミー賞のオンエア見ていて、
誰よりも、何よりも、
注目させられてしまったのは
司会の女性。
エレン・デジェネレスさん、
って言うんだね。
初めて知り、己の不明を恥じる。
しかも、今回で司会は二度目だったらしいのに。
俺、ますます猛省。
たぶん、一度目の時は、オンエアそのものを見逃してたんだろう。
いやあ、そんなふうに己を責め苛むくらい
もう面白かった
って言うか、俺のツボにはまったのかな。
スタンダップコミックの持ち味を活かした
ちょっとデンジャラスなギャグはもちろん、
お笑い芸では邪道扱いの
客いじり、
いやあ、居並ぶハリウッドスターを使って
あれだけの
客いじりのギャグをやらかすとは恐れ入った。
大仰な言い方するなら、
客いじりの概念を覆した!
あるいは、
客いじりの歴史を変えてみせた!
そんな感じ。
何せ、既に報じられているように
ツイッターの記録を塗り替え、しかも、機能をマヒさせるわ、
式の真っ最中、
宅配ピザを注文し、本当に会場まで届けさせ、スターたちに食べさせてしまった、
うーん、ここで、完全に俺、ノックダウン。
んで
急に
話が海を渡り、時を遡り、
身近になるけど、
映画の上映中、
映画館に
うどんを出前させた客がいたんだ。
俺の叔父さん、小学生の頃らしい。
出前に応じるうどん屋もうどん屋だ。
上映中の場内って暗いし、
しかも、どこの座席か解らないから、
出前に来たうどん屋は
客席の扉を開けるや、
「**さん、うどんをお持ちしました!」
と、威勢よく声をかけたんだって。
ああ、こんなこと、
今のシネコンじゃ、無理だね。
なんせ、
一館のスクリーン数が多すぎて、
うどん屋の苦労たるや・・・
って、
出前そのものを
シネコンが許してくんねえよ。
だから、俺、シネコンって嫌いなんだよ(そ、そういう理由か?!)。
晩飯。アサリ出汁の鱈の味噌鍋、仕上げは卵うどん(シネコンに出前不可)。アジ刺身。
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