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■ 8月27日(水)・2014
August 27, 2014 9:35 AM


(先日より、サーバー会社で障害が発生し、復旧作業に時間がかかっているようです。
そのため、時間帯によって、当ブログにアクセスしにくくなっています。
また、当ブログの更新にも支障をきたしております。
一日も早いサーバーの復旧を願うばかりです。
しばらくの間、わずらわしい状況となりますが、ご了承ください。)

 

 


昔々、
友人から
こんな話を聞いた。


「腕にちょっと包丁を当て、うっすらと傷を付け、一周させる。
もう一ヶ所そうすると、
傷に挟まれた皮膚をクルクルと回せるようになるんだよ」


と、
父親が不気味な話をしたら、


「ワーン!」


幼い子供は泣きだしたそうな。


この幼い子供が
友人の
童話作家・ますふじ圭氏であり、
シュール&ブラックな小噺を語った父親が、もちろん、氏の御尊父様。


この晩、
御尊父様の通夜に参列していた折、
なぜか
真っ先にこのエピソードが蘇ってきた。


謹んで御冥福をお祈り申し上げます。


清めの席と、葬祭場の近くの居酒屋で
赤羽時代の友人や高校の同窓生など
懐かしい顔ぶれと共に、喪主のますふじ氏を囲む。
中には、立派な二人の息子さんを伴って参加する者もいて、
改めて齢を実感する自分であった。


昔話に花が咲き、
賑やかに送りたいという喪主の気持ちが素直に伝わる席だった思う。


しのつく夜の雨が妙にやさしく感じられた。

 

 



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