本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
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衆院解散および総選挙となるようで
何やら世の中は騒がしい。
問題の焦点は
消費税の引き上げの
先送り、らしい。
んで、
俺は政経学部政治学科卒業だから、
あれこれと考えたのである。
この際、
消費税の逆を導入したらどうだろう?
逆消費税。
つまり、
買う側が税を払うのではなく、
売る側が払う。
たとえば、逆消費税10%ならば、
客がスーパーで1000円の買い物をすると
スーパーが客に100円払う。
何か客は得した気分になって
どんどん買い物をして、景気回復となるのではないか。
って、
単に一割引きセールと変わらないじゃん、ってバレちまうか、
いっけねえ。
ならば、ならば、
もうここは大ナタを振るって、思い切って、
逆消費税を
110%に引き上げてしまおう。
つまり、
客がスーパーで1000円の買い物をすると、
スーパーは、客に、1100円くれちゃう。これなら、すごい得でしょ!
買物をすればするほど、ジャンジャン儲かってしまうのだ。
売り手側も仕事が終われば、
すぐさま買い手に変じて、どんどん買い物をして、
あっという間に損失を取り戻し、儲けへと転じる。
もう、二十四時間、日本全国、あっちこっちで買い物だらけ。
買い物の永久運動! 消費のビッグバン!
これなら景気回復間違いなし!
しかし、これ、ちっとも税になってないから、
国家の財源には何も寄与しないんだよな、
まあ、そこが、玉に瑕ってとこかな。
晩飯。芋煮鍋、仕上げはスイトン。
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