恵方巻き
の
商戦、すんごい賑やかだね。

スーパーもコンビニも
恵方巻きの広告だらけだし、
テレビでも
バラエティで特集するわ、ＣＭを連発するわ、

本来の主役、
節分の豆が
すっかり霞んじゃって、どこへやら、

呆れて
開いた口が塞がらないよ
って、
恵方巻きで塞ぐわけか、ああ、合ってるんだ！？

ところで、
恵方巻きの逆、

凶方巻き

って
あったりして、

きっと
恵方巻きより
太くて、喉に詰まらせやすく、
正月の餅で窒息するみたいな
工夫を凝らしてるのが
セールスポイントなんだろうねっ。

あ、そうそう、
今年の恵方は

北北西。

北北西と言えば、やはり、
ヒッチコックの「北北西に進路を取れ」

だけども、
あれって、
ケーリー・グラント演じる主人公が
次々と有り得ないくらい
災難に見舞われる展開で、

きっと、
ケーリー・グラントは
凶方巻きを食べたに違いない、

そう思わせるスリリングな
手に汗握るストーリー、

そして、
ハッピーエンドの

列車がトンネルに入ってゆくラストシーンは

恵方巻きを一気に食べる光景の暗喩となっており、

「北北西に進路を取れ」こそ
節分映画
の名編と言われる所以である　って誰も言ってねえよ！