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■ 6月11日(火)・2019
June 11, 2019 10:47 AM


あ、先週の話です。
先週、6月7日、金曜の夕刻。

 

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新宿の花園神社に行ってまいりました。

 

 

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ややや、参道の脇に
何やら異形の建造物が・・・

 

 

 

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そう、
紅テントです。


唐十郎さんの紅テントです。

 

 

 

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唐組の「ジャガーの眼」の公演。

 


唐さんの戯曲の舞台を観賞するのは
ええっと、「黒いチューリップ」か「盲導犬」以来ですから、
かれこれ三十年ぶりになりますか・・・。


「ジャガーの眼」は1985年の作品。
その時の公演が終わってしまってから
オイラは
探偵が主人公の芝居だったと知り、
戯曲の本を買って読み、NHKのオンエアを見て、
とても気に入っていたので、


三十年以上の時を経て、
やっと生で見ることが叶い、感慨深いものがあります。

 

 

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人の体で三度も生きる角膜「ジャガーの眼」を巡り、
巨大サンダルの移動オフィスに住まう私立探偵・田口、
肉体植民地と呼ばれるドクター弁、
ドアを背負った扉人間の群れ、
等身大の美しい人形サラマンダー等々
妖かしのキャラクターたちが路地裏の輝かしい迷宮へと誘う・・・

 


ちょうど上演中、外は土砂降りの雨。
バラバラバラバラとテントを叩く雨音に包まれながら、
湿気のこもる満員の場内で
ムシロの上に尻をつけて、膝をかかえ、
狂態と夢幻のカオスのような芝居に目を凝らしていると、


脳味噌が頭蓋骨を通り抜けて外へ出ようとする、
そんな陶酔感を覚えるのでした。不思議な快感です。

 

 


あ、
これを買っておいて良かったです。

 

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入場前にテントの傍らで販売していました。500円也。

 

 

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「唐組」の銘入りで記念にもなりますし。

 

 

 

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広げると座布団になるのです。

 


なんせ、
地べたに板を乗せ、その上にムシロを敷いた席ですからね。


いやはや、六十歳の身には応えますよよ、ハハハハハ

 

 

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でも、是非また見たいですよ、紅テント!

 

 

 

 

 

 

 



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