本格ミステリの傾き者、推理作家 [霞流一 探偵小説事務所]
昨日の続き
というより
ついで、だけど
「ジャガーの眼」の台詞には
「善福寺池の白い雲」
とか
「善福寺川の水」
などの文言が
繰り返し登場する。
これ、
唐十郎さんが
昭和39~41年(1964~66)、
まだ無名時代と言ってもいい若き頃、
杉並区の
善福寺二丁目のアパートに
住んでいたからであろう。
怪しげな街頭パフォーマンス(野外劇)を
銀座の数寄屋橋公園で展開し、
警察に捕まり、拘留されたのがこの頃で、
事件を報じた新聞記事には、
「自称演出家」の唐十郎と書かれ、
善福寺二丁目の住所も付されている。
この住所
オイラのうちから徒歩五分くらいの場所で
もちろん今は当時のアパートの跡形も面影も無い。
しかし、半世紀以上も前に
唐さん率いる劇団の
個性的すぎる面々がここに集っていたことを
想像すると何やら熱い感慨がこみあげてくる。
ここから
善福寺公園はすぐ近くで、
善福寺川が流れ、
その源泉たる善福寺池が広がっている。
そして、
この善福寺池の周囲は
ある意味、実に興味深い状況を呈している。
善福寺池を挟んで、
一方に
脚本家・倉本聰さん
対する一方に
俳優・松田優作さん
それぞれの住まいが建っている。
また、
双方の中間の延長線上に
唐十郎さんのかつてのアパートがあった。
つまり、
状況を整理すると
善福寺池を囲むようにして、
西に倉本聰さん
東に松田優作さん
南に唐十郎さん
という
位置関係が配されることになる。
おおっ、何やら、
善福寺公園って
芸能やらカルチャーの
パワースポットではないかっ!
あるいは、魔法陣か!
もしかしたら、
残る北にも
もう一人の守護神が見つかり、この魔法陣は完成するのか!?
あ、どうでもいいけど、
ちなみに、オイラのうちは
唐十郎さんの元アパートからさらに南東の方向である、
ホントどうでもいいね。
でも、毎朝、
パワースポットたる善福寺公園を散歩しているから、
オイラにも何かご利益あるかもしれん・・・
ん、ああ、あったよ、
このパワースポットに行けば
おかげで
近所のかわいいワンコたちと会えるじゃないか、ワンワンワン!
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