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■ 12月3日(火)・2019
December 3, 2019 11:00 AM


新宿バルト9で映画
「ジョーカー」を観てきたよ、
いやあ、面白かったぁ。


巷の噂では
凄い映画、でも、
暗澹とした気持ちになるとか落ち込むとか
言われているみたいだけど、


オイラはむしろ
気分が高揚してしまったよ
って
オイラはいけない人なのかね!?


まあ、いつのまにか
ジョーカーに肩入れしてしまう
その怖さがこの作品の狙いなのだから、
まんまとハメられたオイラは有難すぎる客なんだろう。


でも、仕方ないよ。
だって、過去の映画、
それも、およそ70年代・80年代の名画、
オイラのお気に入り作品の数々が引用されているんだから、
そりゃハイになるってもんさ。
ちょっと思い付くだけでも、


「タクシードライバー」
「エクソシスト」
「時計じかけのオレンジ」
「レニー・ブルース」
「キング・オブ・コメディ」
「ネットワーク」

「フレンチ・コネクション」
etc


しかも、
これら綺羅星の作品群が
単なる引用やオマージュを超えて、


物語を構成するための必須のパーツとなり、
それもオリジナルのレベルにまで
昇華されているところが素晴らしいではないか。


あと、蛇足の感想ながら、
奇しくも
現在の香港の光景と重なり、
作品が立体化しているのは
テーマの普遍化に成功している証しと言えよう。


いわば、
時代を借景にしてしまった。いろんな意味で凄い映画だ。


蛇足の蛇足ながら、
観終わって
バルト9の十三階からエスカレーターで降りる際、
ガラス壁の向こう
新宿(南方面)の街並みが
ゴッサムシティに見えてくる、ホント。
これも図らずもの借景で、恐ろしくもあり、何か得した気分になった。

 

 

 

 

 



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